株式会社 ひたち保育社
よいこの夢を豊かにはぐくむ

「砂場」はいつからあるの?
(2025/10/01更新)

ある時、園長先生からこんな質問をいただきました。
「学研さん、砂場っていつからあるんですか?」
思わず戸惑ってしまいましたが、様々な書籍を読み『〈砂場〉と子ども』(笠間浩幸 著 東洋館出版社)に詳しく出ていましたので、こちらを参考にまとめました。
園庭に当たり前のようにある砂場。実は、その歴史は意外と新しいものです。
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日本最初の幼稚園にはなかった砂場
明治9年(1876年)に創設された日本最初の幼稚園(東京女子師範学校附属幼稚園)には、まだ砂場はありませんでした。
その後の記録をたどると…
• 明治20年代:岡山県内の幼稚園に砂場が設けられたが、戦災で資料は失われ「幻の砂場」と呼ばれる。
• 明治31年:文部省の公的文書に「砂場」が登場。
• 明治33年:「三市連合保育会」(大阪・神戸・京都)の会報に砂場の記事が掲載。
これらから考えると、砂場が日本の幼稚園に広まったのは 明治20年代後半から30年代 にかけてとみられます。
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砂場は子どもの発達を支える遊び場
今回の調べものを通して、私自身も砂場の歴史や役割への理解が深まりました。
砂遊びは「手先の器用さ」「想像力」「協力する力」などを育てる大切な遊びです。
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先生の園の砂場はどうですか?
• 砂の量は十分ですか?
• 遊ぶためのスコップや型などの道具は揃っていますか?
• 夏場に必要な日よけは設置されていますか?

質問をきっかけにして私の砂場への理解が深まり、砂場の発達への重要性について知ることができました。
子どもたちが安心してのびのび遊べる砂場づくりを、これからも一緒に考えていきたいですね。


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