学校法人大恵会　(認定)うつのみやこども園 石川幼稚園 東うつのみや保育園
一人一人が輝いて一人一人が主人公！

2015平成27年度冬発行　恵友新聞　園長
(2016/09/13更新)


一緒に行こうね♡


それイイなぁ～。。。


順番だよ

【折り合いを付ける】
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　石川幼稚園長　髙野恵子

　バスを降りて一目散にお部屋に向かって行く元気な子ども達。「じゃあ、帰りのバスで会おうね。」「手をつないでいこう。」「今日はお迎えだよ。」何気ない子ども達の会話に冷たい朝の空気が暖かくなる。

　私の前に立ち止まり「これ見て。」とでも言うかのように視線を足元に落とす。少し前に出した足元には真新しいシューズが目に映る。「かわいいね。」「かっこいいね。」の言葉を掛けると、「買ってもらった。」と、満足そうに昇降口へ。

　間もなく着替えを済ませ、さらに元気アップした子どもたちが園庭に飛び出してくる。しばらくは学年入り混じり仲良く遊んでいる。
　そのうち「遊んでくれない。」「貸してくれない。」「いじわるした。」と半べそを掻きながらやってくる。「困ったね。いやだったね。もう一度話してみようか。」と言っているうちにまた戻って行ってしまう。
　遠くで何やら話している様子の後、また仲良く遊び始めている。

　幼稚園教育要領の中に「折り合いを付ける」力の育成について記載されているところがあります。

　多くの友達と交わることで、先のようなトラブルも増えてきます。子ども達は、それを乗り越えながら「我慢する力」を少しずつ蓄え、友達とそして自分自身の気持ちと葛藤しながら「折り合いを付ける」力を磨いていくのです。
　それは、これから先さらに多くの友達とのより良い人間関係を築くため、大事な力になるに違いありません。

　子ども達の「折り合いを付ける」一瞬一瞬を見守り、その成長を見届けていきたいと思う毎日です。

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