更新日:2013年01月14日19:32:00
子供の現状
私は、塾の経営及び講師として、たくさんの子供を指導してきました。
現在、『ゆとり教育』は見直されつつありますが、危機的状況にあると思います。
小さな頃から、答えを与えてしまう環境にあるため、考えることが出来ない子供が、増えていると思います。
それは活字離れから始まり、目で見て分かる・・簡単に調べられる・・テレビやパソコン、インターネットが、一つの要因となっていると思います。
考える力が無いので、何度、教えても、理解できません。
もちろん文章問題は、出来ません。
これは、指導する立場にいないと、分からないことかもしれません。
それでも、確実に、子供たちの学力は落ちています。
それを止めるには、親の助けが必要です。
親が、環境を築き上げることが大切です。
ここには、少しでも役立てていただければと思うことを、書いていきます。
勉強を始める時期 | 勉強を始める時期は、とても大切です。 小学校1年生に入学して、『はい、勉強しましょう』では、子供が戸惑ってしまいます。 幼稚園までは、何も言われなかったのに、小学生になったら、急に『勉強は?』『宿題は?』では、子供には意味が分かりません。 少なくとも、ある程度の言葉を話せるようになったのなら、1日5分からでも、机、テーブルの前に座らせ、何かしらの勉強を始めるべきと思います。 それは絵を描く事から始まり、絵本を読むことと・・段階を経て、移行していくことが大切です。 その間、お母さんも・・読書など、家計簿を付けることでも構いません。机、テーブルの前に座り、何かをすることを見せなければなりません。 そうして勉強をすることを学ばせます。 当塾に、このことを裏付ける生徒さんがいます。このお子さんは、お姉さんが当塾に通っていた為、3歳から、幼児教育に通い始めました。 最初は、規則正しい生活をするために、生活要素を学び、その後、ひらがな、カタカナ、数字と学習してきました。 現在、6歳になりました。 現段階で学んでいることですが・・。 足し算、引き算、繰り上がり、繰り下がりの2ケタ及び3ケタのひっ算、今年の夏休みには、1の段から9の段まで、掛け算を覚えました。 そして2桁の掛け算の筆算、現在では、割り算のひっ算を学習しています。 このように学習する習慣があるなら、労せずに、国語も、算数も、習得していくことが出来ます。 このお子さんは、漢字のマイ辞典を持ち、簡単、難しいの関係なく、調べて書くことが出来ます。 急に始めるのではなく、小さな頃からの絵を描くことからの移行が大切と思います。 それには、お母さんの優しい笑顔と愛情で、忍耐強く支え、ほめ続けることが大切です。 |
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日本の将来は?? | 『別に、勉強が出来なくても、関係ないでしょう?』 『勉強が出来なくても、きちんと仕事が出来る大人になれば良いのだから・・』 『わざわざ中学受験して、良い中学、高校、大学に入っても、現代は、エリートだってリストラされる時代でしょう?』 本当にそうでしょうか?? 現代でも、モンスターペアレンツと言う言葉が、流行っています。 いわゆる一般常識を持たない人たちのことを言うのでしょう。 一般常識を持つことと勉強が出来るということは、密接な関係があることをご存知ですか? ゆとり教育の中で育ってきた子供には、考える力、読解力がありません。 考える力、読解力が足りないなら、日本の将来はどうなるでしょうか? 読解力が足りないなら、例えば大切な仕事の説明書、解説書を読解できません。 これが工事関係の仕事であるなら、誤った操作をして、大事故に繋がる事が有り得るのではないでしょうか? 考える力がないのなら、例えば皆がしているからという理由で、街中にゴミを捨てることも気にならないかもしれません。 もし考える力がない人たちが政治家になるとしたら、より良い日本を作れると思いますか? 「自分は将来の為に備えているし、そんなの関係ない」と思いますか? でも関係があります。 前述の考える力のない政治家たちでは、法案を考えることも出来ない、これからもっと国の借金を増やすような政治を行っていくかもしれません。 今日でさえ、政治の世界では、色々なことが山積みです。 私は、子供たちが、このまま読解力も、考える力もないままであるなら、恐ろしいと感じます。 将来、会社のように、日本は潰れるとさえ、思ってしまいます。 大げさと思われそうですが、私はそう思いません。人それぞれ、色々な考え方がありますので、ここに書かれていることは、私の個人的な意見です。 ですが勉強が出来るようになることは、読解力、考える力を伸ばします。 その読解力、考える力が、基本的生活力、一般常識、マナーに繋がると思います。 より良い日本を育てると思います。 |
これだけは、はずせません。。 | 本を読むこと。。 とても大切です。現代は情報社会ですから、あらゆる情報が溢れかえってます。 わざわざ、新聞、本を読まなくても、自分の耳に、情報のほうから飛び込んできます。 実は・・これが問題です。 現代の子供たちは、本を読んで、自分で登場人物、場面を頭の中に思い描くということをしていないので、読解力がありません。 何をはずしても、これだけはしましょう!! それは読み聞かせです。 ほんの5分でいいのです。 寝る前、読み聞かせをしましょう。 これは産まれた直後から、小学生に入学するまでの間です。 小学校に入学してからは、毎日、自分で読書をするようにします。 これをしてきた子供は、そんなに勉強しているように思えなくても、まったく違います。 考える力があるので、文章問題がどんどん解けます。 但し・・読み聞かせ、読ませる本は、 日本、世界の名作と呼ばれるものです。 それ以外では、意味が違い、読解力の為にはなりません。 そして積み重ねが大事です。 本当に!!これだけははずせません。 |
子供を賢く育てるには。。1 | 子供が出来ること・・それはとても幸せなことです。 そしてその反面、どのように育てていこうか・・希望、期待があると思います。 私は指導する立場にあり、たくさんの子供たちを指導してきました。 そして。。私の感じたこと、経験したことを、ここに書いていきます。 これは私の感じたことですので、私とは意見が違う方もいると思います。 ですが・・こういった考え方もある・・ただそう思って、読んでいただけたらと思います。 子供が産まれたら、何をしなければいけないでしょうか? 第一に、たくさんの愛情を注ぐ事です。 どんなに愛していても、いつも怒ったり、不機嫌な顔をしていては、伝わりません。 表情と言葉で、伝えてください。 1歳から3歳までは、家族とのつながりが重要です。 悪いことをしたなら、叱ることは当然です。 ですが叱り方が、重要です。 なぜそれがいけないのか、説明します。 説明しても、子供には分からないだろうと思うのは、間違いです。 子供に説明する習慣を付けることが、思春期になって、よい関係を築くからです。 説明するだけではなく、子供の意見を聞くことも大切です。 そのことに対し、自分はどう思うのか・・それなら次からはどうすればよいのか、これによって、間違いを繰り返しながら、善悪を身に着けていきます。 もちろん、お仕置きも必要です。 これは何度叱っても、言うことを聞かない場合、理解しない場合です。 どうして自分が痛い目にあうのか、理解させます。 といっても、お仕置きをする部位は、支障の無い部位にするべきです。(手の甲、お尻など・・) 現在、ゆとり教育も関係するのか、文章問題、応用問題の解けない子供が、たくさんいます。 これは言葉を理解していないからです。 例え、話せる年齢ではなくても、身近なものから、色々な事を教えていくことが大切です。 その場合、簡単な言葉で教えてあげることは大切ですが、赤ちゃん言葉を使うことは止めたほうがよいと思います。 4,5歳頃からは、幼稚園など、たくさんの同年代の子供と触れ合わせることが大切と思います。 これは相手に対することで、小さい頃から、対人関係を築く為です。 余談ですが、幼児教育部に来ている4歳の男の子がいます。 彼は去年の7月から通っていますが、既にひらがな、カタカナ、半濁音、濁音、小学生で習う漢字、時計の読み方、一桁の足し算、二桁の足し算の学習をしています。 このように、たくさんの情報を与えてあげることにより、学習能力も増していきます。 この続きは、次回に書かせていただきます。 |
子供を賢く育てるには。。2 | 今日は少しだけ、書きます。 これは本当に大切なことなのですが、やはりきちんとした生活習慣を身に付けることです。 これが出来ていない子供は、学習能力にも差が出てくるのではないかと思います。 小さな頃から、自分で出来ることを増やしていくことが大切です。 何でも経験することです。 そして何よりたくさんほめてあげることです。 「さすが」「すごいね」「天才!!」 どんな言葉でも良いのです。 子供が喜ぶ言葉で、たくさんほめましょう。 もし・・1、叱ったとしたら、10、ほめられると良いと思います。 ですが、子供によって違いますので、ほめたり叱ったりする割合を変えなければなりません。 |
子供を賢く育てるには。。3 | 『ゆとり教育』の現在、考える力の無い子、読解力の無い子が多いのです。 読解力がないということは、学習するに当たり、致命的なことといえます。 それは、なぜでしょうか?? 全ての教科において、文章問題を解くには、読解力が必要だからです。 問題の意味が分からなければ、答えを導き出せません。 特に応用問題を解くには、読解力が鍵となるからです。 それでは。。どのようにすれば、読解力が身につくでしょうか?? 読解力を身に着けるには・・ 小さな頃から、夜、寝る前に、読み聞かせをすることが大切です。 読み聞かせでは、耳から入ってくるお話し〈言葉〉を、会話、場面を、自分の頭の中で組み立てていかなければなりません。 これが読解力を身に付けるために、とても必要なことになります。 誰がどのような状況で、話しているのか、どんな場面なのか・・子供は自分の頭の中で組み立てます。 この組み立てることが、文章問題を理解する、解くために必要なことなのです。 読み聞かせなんて忙しくて出来ない・・かもしれません。ですが・・5分でいいから、実行してください。 ひとつ、教えて理解できる子と、ふたつ、教えても理解できない子・・この差はとても大きいのです。 次回は、『遊びが真ん中』『遊びながら学ぶ』『遊びに、学習を取り入れる』など、よく耳にします。 私は、これには反対なのですが・・このことについて、書きたいと思います。 ここに書いていることは、私が子供たちを指導してきた経験をもとに書いていることですので、参考としてお読み下さい。 |
子供を賢く育てるには。。4 | 『遊びが真ん中』 『遊びながら学ぶ』 『遊びに、学習を取り入れる』 これらは、よく耳にする言葉です。 生活に関することを遊びながら教えるのであれば、それもひとつの方法と思います。 ですがこれを勉強に取り入れるとするなら、私は反対です。 例えば5,6歳の子供に、勉強と遊びの区別がつくでしょうか?? 勉強を遊びの延長に取り入れるなら、そういうものだと思ってしまいます。 ある一定の時間、勉強をした後に、休憩時間として遊びを取り入れるのは良いと思います。 メリハリをつけることが大切だからです。 学習を楽しむなら、基礎力のついた中学生からが、妥当と思います。 もうひとつ、良く、 『自主学習』 をクローズアップさせた言葉も良く聞きます。 私は、これも反対です。 きちんと基礎力をつけていなければ、『自主学習』には無理があります。 例えば、数学では、公式を使い、決まった計算方法、証明方法があります。 中学までは、自分のやり方で出来るかもしれません。 ですが高校では、ノート1ページ以上を使う計算問題や証明があります。 これは、決められた方法で解かなければ、解く事が難しくなります。 例え解けたとしても、時間を費やしてしまうでしょう。 制限時間内に解かなければならない試験などでは、自分のやり方で解く方法で出来るでしょうか? 多分、半分も解けないと思います。 どんな教科であれ、きちんと基礎力をつけなければ、楽しんで勉強することも、自分にとっていちばんやりやすい方法を見つけることも出来ません。 目を引くタイトルを、そのまま鵜呑みにするのは危険だと思います。 これは私の経験したことですので、参考です。 |
子供を賢く育てるには。。5 | 今回は、お父さん、お母さんの、子供に対する接し方について、書きたいと思います。 成績が上がらない、出来ない子供を指導してきて、気づいたことです。 それは、程度の差はあれ、お父さん、お母さんの子供に対する傾向が、どの家庭も一緒ということです。 塾に通っていて、成績が上がらない、出来ない子供の親は、とても熱心です。 ですが・・その熱心さが、子供に良くない影響を与えています。 なぜか・・熱心すぎて、過干渉になっていることがあるからです。 必要以上に、手を貸していませんか?? 私は、2,3歳から、自分のことは自分でさせるべきと思ってます。 自分でやらせると・・かえって手が掛かる、忙しいから、そんなことしていられないかもしれません。 ですがそうしなければ、自主性は育ちません。 どうすれば上手に出来るのか、考える力、工夫する力がつきません。 必要以上のものを与えていませんか?? 「勉強しなさい」といいながら、部屋の中にパソコン、ゲーム、テレビ、漫画本が溢れ返っているなら、勉強に集中できるでしょうか?? 本当の意味で、話し合いはしていますか?? 「コミュニケーションは、取ってますか」と聞くと、 必ず、 「はい、毎日、夫婦で、子供たちに、それぞれ話しかけるようにしています」と言います。 待ってください。 親から、「どうなの?」「こうなの?」と話しかけ、子供に答えさせるのでは、コミュニケーションを取っているとは言えません。 子供が話すことに、耳を傾けてください。 これは、最初が肝心です。 子供に話しかけられて、「忙しいから、後で聞く」「またにして・・」そう言うなら、 子供に、「後では」ありません。 話しをしなくなるでしょう。 そうなるなら、子供に話しをさせると言うコミュニケーションの機会は失われます。 子供が親に良く話す家庭では、子供が問題を抱えることが少なくなります。 兄弟、姉妹で、差をつけている、または同等に扱っていませんか?? 例えば、片方はテレビを見たり、ゲームをしているのに、もう一方は勉強をさせる・・では、良い方法ではありません。 就学前の子供であっても、就学している子供と同じように、机の前に座らせるべきです。 絵を描く、本を読むなど、やらせることはたくさんあります。 当塾に来ている姉弟がいますが、家庭では同じように机の前に座るように、して頂いています。 こうすることで相乗効果となり、5歳の弟は、今では自分用の国語辞典を持ち、漢字を調べ書きます。簡単、難しいは関係なく、書けます。時計も理解し、都道府県も憶え始めました。 お姉ちゃんは、中学受験のために、頑張っています。 反対に、2歳以上、年の離れた兄弟を、同等に扱っていませんか?? 例えば、親の観点から楽だからと、幼稚園の催事に、高学年の子供も一緒に連れて行くようであれば、いつまで経っても、自立できません。 同年代の子供と、接しさせるべきです。 子供に「勉強をしなさい」と言いながら、親の自分は何をしていますか?? 良く医者、弁護士の子供だから、「頭が良い」と言いますが、それは違います。 頭の良さは、遺伝しません。 はっきり言います。 家庭の環境です。 医者、弁護士などは、日々、勉強をしなければ、仕事に支障をきたします。 その子供たちは、そういった親たちを見ているのです。 「勉強しなさい」と言いながら、自分はドラマに夢中になったり、お笑い番組を見て、大笑いしていますか?? 親が楽しそうな様子を見ながら、子供は、勉強する気分になるでしょうか?? 現代では、親密に接することができるのは、自分の親以外に、他にいないのではないのでしょうか?? 子供は、親を見ています。 自分を見直すことで、子供への接し方も違ってくるかもしれません。 |
必要なこと | 学校で勉強していること、本当に必要だろうかと感じるかもしれません。 その答えは、はい、必要です。 特に小学校、中学校で習うことは、全て必要になると思います。 算数であれば・・例えば。。 割合が分からなかったら?? お買い物に行って、同じような商品があります。 一方は、 300円の2割引と書いてあります。 もう一つは、330円の3割引と書いてあります。 どちらが安いでしょうか?? 割合の計算が出来なかったら、高いほうを買ってしまうかもしれません。 主婦なら、1円でも安くと思いますから・・。 国語も、そうです。 漢字の読み書きが出来なかったら、恥ずかしいですよ。 理科であれば・・。 気体の燃焼についてしっかりと学習していれば、家庭のガス爆発事故は、回避されるかもしれません。 社会であれば・・。 全国各地の名産を知っていれば、よりおいしいものをお取り寄せできるのではないでしょうか。 ここに書いただけではなく、小・中学生で学ぶことは、全て大事なのです。 生活に必要です。 例えば・・。大学生がアルバイトをするにしても・・。 こんな違いがあります。 Aくんは、小・中・高とあまり勉強もせず、成績が良くなくてもいける大学に行きました。 どんなバイトが出来るでしょうか?? 時給800円くらいの接客業のバイトがあるかもしれません。 Bくんは、小・中・高と一生懸命勉強をしました。その甲斐があり、成績優秀で、理数系の有名大学に行きました。 どんなバイトが出来るでしょうか?? 理数系の大学生は、塾の講師、家庭教師と引っ張りだこです。 時給は、少なくとも2000円、もっと・・3000円くらいになるかもしれません。 AくんがBくんと同じだけアルバイト料を稼ぐには、 約4時間、働かなければなりません。 そうです。。 3時間も多く、働かなくてはならないのです。 そうなるとどうですか?? 大学生活に支障をきたすかもしれません。 思うように、部活が出来ないかもしれません。 友達と遊ぶ時間が少なくなるかもしれません。 現在の自分の状態を、良く考えましょう。 そうすれば分かるはずです。 |