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お盆に入ったけれど、いつもなら喧しいほど鳴くセミの声が今年の夏は一向に聞くことができない。
セミの寿命は二週間くらいだというが、今年のセミは鳴かずに命を終えてしまいそうで気の毒である。
毎日毎日天気が悪く東北では梅雨が明けないうちに秋がきてしまうという。
コメの生育も悪そうで、秋の果物たちも日照不足で甘さがつかないんだそうだ。
お盆に帰省する人たちも照りつける故郷の川や海で遊んだり、冷たく冷やしたスイカを食べたり夏を満喫できるはずの今夏は、この有様で何とも気持ちが晴れない。
子供たちも宿題の絵日記を書くのに苦労するのではないか・・・・。
吉田拓郎の「夏休み」という歌は、故郷の夏の情景が浮かぶ良い歌であると思う・・・今夏は、この歌が似合わない。
いまさら言うまでもないが、太陽はありがたい！
ものすごい汗をかいて｢暑っちっち｣｢暑っちっち｣とぼやきながら、冷た〜いビールを息もつかずに一気に飲み干す・・・そんな想像だけをしている今年の夏である。 増著
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