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一人一人が輝いて一人一人が主人公!

更新日:2015年07月05日00:17:28

2012平成24年度夏発行  恵友新聞  理事長

【社会性と自己抑制力と気持ちの切り換えと】
                                                              
                                      園医・理事長  石川経子

  社会性を身につける、とは社会で求められる行動や振る舞いを身につけ、集団を律する決まり・ルールを守る事です。
  しかし幼児期の子どもは、生来が自己中心的で万能感を持つ傾向があり、他者を意識し始め、その関わりの中ようやく自我を確立していく時期でもあります。

  幼稚園の集団生活の場では、その場その場で要求がかなわない事があり、自分の要求がいつでも通るわけではありません。みんなと一緒に楽しい事や嬉しい事をしたい時、自分を抑え我慢して他人に譲歩する事が必要な時もあります。

  なぜルールがあるのか。なぜみんなで決めたルールに従わなければならないのか。もしもルールがなかったら、些細な事で衝突が起こり、嫌な気持ちになり楽しくない事、世の中は滅茶苦茶になってしまい、日々安寧に暮らせない事。これらを言葉だけでなく、実感を伴った経験として身につけていくのです。

  その時に子どもは、「悔しい。残念。」「でも仕方がない。今度はダメでも次には。」と、あきらめて気持ちを切り換え、未来につなげて感情をコントロールする事を幼稚園で学んでいきます。
  気持ちを切り換える能力は、ネガティブな感情に捕らわれず、ポジティブに未来へ目を向けられる、多様な視点を持てる大人への成長の証です。

  この様に幼稚園の生活では、個々の子どもに感情をコントロールし自己抑制力を高める場を提供しているのです。