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高萩市商工会

更新日:2009年06月22日17:29:09

日本の商法は変な方向に行ってるんではないか。

東京のデパートで冬物衣料を販売したそうだ。
去年の冬にメーカーが製造しすぎた品物を売り出したそうだが、それにしても奇をてらったおかしな商売だと思いませんか。
「なにふり構わず売らんかな」という姿勢が見えて百貨店の伝統やポリシー、プライドなど一体どこに行ってしまったのでしょう。
これに関わる話であるが、ずいぶん前から大型スーパーは正月の元旦セールを行っている。
当時は、小売店から反対運動がおこって社会問題にもなった。
本来ならば一月二日が初売りで、お客さんも新しい服装でワクワクしながら買い物に行ったものである。
それが365日24時間店は開店しており、消費に対する感動もなくなってきている。
結局スーパーの人の話を聞くと元旦は人を雇い忙しい思いをするなど固定費が大いにかかるんだそうだ。
もちろん売上もそれなりにあるそうだが、一年を過ぎてみると売上の伸びはみられないという。
一世帯当たりの購買額は、収入によりだいたい決まっている。
それは需要に反映されることであるので、正月元旦に営業したからといっても平均すれば、爆発的に需要が伸びることはない。
人間の五感は、寒い時は寒さ対策、暑い時は暑さ対策に応じるようになっている。
夏が来る前に冬物バーゲンなど姑息な売り方は日本だけではないか。
何とも情けのない話である。