学校法人大恵会　(認定)うつのみやこども園 石川幼稚園 東うつのみや保育園

60周年記念誌  うつのみやこども園 石川幼稚園長挨拶

  本園は、戦後復興もままならない中、昭和31年（1956年）4月に創立以来、１０，０００名に迫る卒園生を輩出し、各地各方面で活躍されていることを見聞きしております。
  初代園長の石川サト子先生が、創立当初より、「人は皆平等である。」の理念のもと障害児統合保育を行ってきており、先進的に現代のインクルシブ教育の礎を築いてこられたことに、本園に勤務するものとして誇りとするところであります。

  このたび創立60周年を迎えることとなり、このような大きな節目に、本園の園長として関わることができた喜びとその輝かしい歴史と伝統を引き継ぐ重責に、身の引き締まる思いでいっぱいです。
  本園が名実ともに充実発展して参りましたのも、歴代の理事長、園長、事務長や教職員の方々の熱意や献身的な取り組みと、本園の教育方針に賛同し積極的にご支援ご協力いただいた地域の関係機関や団体、保護者の皆様のお陰と心より敬意を表するしだいです。

  平成２０年の幼稚園教育要領の改訂により、子ども達の主体的な活動を促し、遊びを通しての「学び」が重要視されており、本園でもその趣旨に則って、「一人一人が輝いて一人一人が主人公」をモットーに全職員で幼児教育の充実に取り組んでまいりました。
  新たに平成30年の教育要領の改訂では、幼児教育と小学校教育の接続を見通したカリキュラムの編成に向け、保育内容等さらなる充実を目指して準備が進められております。

  今後社会情勢はますますグローバル化が進み、幼児教育から社会の変化に対応できる「生きる力」を育成することが求められており、本園でも６０年間の教育活動の歴史の上に新たな歴史を築くべく、私たち教職員一人一人がよりよい環境の一員となるよう、日々研鑽を積み質の高い保育に努めなくてはならないと決意を新たにしているところです。

  結びになりますが、60周年の節目に関わった多くの方々と、本誌にご寄稿くださいました方々のご協力に心からお礼申し上げ、地域や保護者の皆様のご期待にお応えできますように、微力ではありますが本園教育の推進に尽力することをお誓いし、あいさつといたします。